ハラスメントトラブル

急増する職場のハラスメントトラブル

ここ数年で職場でのハラスメントトラブルが急増し、深刻な人事管理問題となっています。
「ハラスメント」とは、相手の嫌がる言動で不快な感情を抱かせる行為のことです。
性別、年齢、職業、宗教、人種、国籍、身体的特徴、セクシャリティーなど、ハラスメントにもいろいろ種類があります。
セクシャル・ハラスメント、パワー・ハラスメント、モラル・ハラスメント、マタニティー・ハラスメントなどがあり、通常セクハラ、パワハラなど略して使用されます。

このトラブルのポイントは、本人がそのつもりがなくても、相手が不快と思えばそれは「ハラスメント」になる点です。
これまでハラスメントという概念がなかった日本社会では、いまもなお悪しき習慣が残っており、「そんなつもりなかったのに」と本人がハラスメントをしている意識がないこともハラスメントがなくならない原因と考えられます。
少しずつでも意識は変わってきていますが、ハラスメントはデリケートな問題です。
もしも職場でハラスメントトラブルを受けてしまったらどうすればいいのか、いざというときのために確認しておきましょう。

ハラスメントを受けたときの対応

もしも職場でハラスメントを受けた場合は、まずどのような行為を受けたか「だれが・いつ・どこで・なにを・なぜ・どのように」とう5W1Hを記録し残しておきましょう。
まずは周囲に相談するなどして1人で悩まないことが大切です。
信頼できる同僚や上司に相談して周囲の協力を仰ぎ、上司に相談できないケースなら人事部や相談窓口の担当者に相談しましょう。
職場では相談できない、相談窓口が機能していないという場合には、社外で頼れる全国の労働局や労働基準監督署の相談コーナーは無料相談できておすすめです。

企業内での対応としては、加害者への厳重注意、ひどい場合は減給・降格・出勤停止といった処分がくだされるでしょう。
今後一緒の職場で働くのが辛いという場合には、配置転換を願い出るケースもあります。

ハラスメントを受けないために

ハラスメントトラブルを回避するには、まず自分の伝えたいことをきちんと表現することが大切です。
自分の意思を表現しないと「自己の意見や主張がない人」と思われて、相手の言動が攻撃的、暴力的にエスカレートしてしまう恐れがあります。
職場では役職や力関係もありますので、自己主張は難しいこともありますが、伝えなければいけないことはきちんと発言する勇気と行動力を身に着けましょう。

我慢して飲み込んでいると、自分がハラスメント被害に苦しむだけではなく、職場環境も悪化して対人関係の溝が修復できないほど深まってしまいます。
まずは「これってハラスメント?」と感じたら、誰か1人でも話を聞いてくれる人を見つけて相談してみましょう。

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