中古車購入のトラブル

安いだけで購入するのは危険な中古車に関するトラブルの事例

地方都市で生活をしている人などにとっては自動車は生活必需品となっています。
しかし若く職歴が浅い若者にとっては新車で購入をするというハードルは非常に高いものなので、少しでも安く購入するために中古車を買い求めるということも多いでしょう。

現在では正規のメーカー系ディーラーだけでなく、その他の中古車販売店、ネットオークションや個人間売買などといった方法から購入をすることが可能となっています。
基本的に正規のメーカーや認定販売店を通して購入をした中古車であれば、新車同様の補償がついてきますので購入後に何らかの問題が発生した場合にすぐに対応をお願いすることができます。

しかしここ近年若い世代で多くなっているネットを通じた個人間売買においてはそうした補償がなく、もし使用中に何らかの問題が発生した場合には自分の責任で対応していかないといけません。

ネットオークションなどでよく見かけるのが「現状渡し」というもので、こちらは購入時に名義変更だけを行いあとの手続きはすべて自分で行うこととなります。

この「現状渡し」という言葉は、普通の販売店などで当たり前についてくる補償が全くないという意味なので購入をしたのだからトラブルの対応をしてくれるはずという考えで購入するのは危険です。

補償や責任が伴わない手続きということになりますので当然間の手数料や整備費用がかからず、業者として行う売買でないため中間のマージンもありません。
当然価格は通常のカーショップで購入するよりもずっと安くなるのですが、その安さだけで購入をしてしまうことで結果的に普通のお店で買うより維持費がかかってしまうこともあります。

状態を十分に理解した上で購入するようにしましょう

ただし注意しておきたいのが「現状渡し」という文言をつけてさえいれば一切の責任を免れるわけではないということです。
法律では、仮に「現状渡し」として販売している製品であってもその製品に対して「要整備箇所」の説明がなかった場合にはその責任を売り主が負うこととなっています。

「要整備箇所」というのはその製品が現在どういった状態であるかということですので、それについて売り主が知らなかったということを言い訳にすることはできません。
ネットオークションなどで購入する場合には、その製品の状態がどのようになっているかきちんと説明をしているところを選ぶようにしましょう。

もう一点注意しておきたいのが、そうした正規の販売店以外で購入した自動車については、修理工場に持ち込んでも嫌がられる事が多いということです。
これは最初からどこが壊れているか不明確であるためなので、事前に修理を受けてもらえるかどうか確認してから購入した方がよいかもしれません。

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