海外送金詐欺のトラブル

海外送金詐欺に注意

いろいろな詐欺の手口がありますが、その中でも注意してほしいのは海外送金詐欺です。
具体的にはメールなどで知人を装って「海外で緊急事態が起きた、お金が必要なので送金してくれないか?」と持ち掛けます。
海外にお金を渡さないといけないので、海外送金システムを利用するわけです。

もちろんその話は嘘で、騙されたと気がついたころにはもうお金は取り戻せないというわけです。
海外の受取人口座に入金されてしまうと、この足跡をたどってお金を取り戻すのは非常に困難といわれています。

中には複数回にわたって、金銭を要求してくる詐欺もあるようです。
海外送金はしっかり当人に確認したうえで利用したほうがいいです。

有名な国際ロマンス詐欺も

国際ロマンス詐欺という言葉を聞いたことはありませんか?
SNSやメールなどで海外の異性とメッセージのやり取りをします。
そしてお付き合いの約束、実際に交際している体をとります。

次にメールで「日本に行くための旅費が足りない」「法律的なトラブルで示談金が必要」などといって金品を要求してきます。
相手は海外に滞在している形になっているので、海外送金を使ってお金を求めるわけです。

相手を信じ込ませるために、いろいろと情報を提示するパターンもあります。
パスポートのコピーなどを送付するのですが、それは実際には偽物だったということもあり得ます。

投資に参加する形で

海外送金詐欺の中には「海外で資産運用してみないか?」という話もあります。
「日本国内では利回りのいい金融商品がないけれども、海外なら利回りがよく絶対に儲かる投資がある」などといって誘うわけです。

投資の手法は多種多様です。
不動産や未公開株などいろいろとあります。
また最近では新型コロナウイルス感染症に伴い「ワクチン開発会社への投資」を謳っている手口も見受けられます。

海外を舞台にしたオレオレ詐欺

オレオレ詐欺はいまだに騙されてしまう高齢者の方も少なくありません。
このオレオレ詐欺、海外を舞台にした手法もあって、金品を巻き上げるにあたって海外送金を利用するパターンもあります。

海外に滞在していて、「事故を起こしてしまって多額の示談金が必要」とお金を求めるケースが多いです。
こちらも国内同様、弁護士がまずは連絡してくるパターンも見られます。
「お子様が海外で事故を起こして示談の担当をしているが、いくら必要といわれています」と持ち掛けるわけです。

その他には「旅行中にお金をすべて盗られてしまった」というパターンも実際にあるようです。
そこでホテル代や帰りの旅行代などを都合してくれないかと求めてくるわけです。
このようにいろいろな手口の海外送金詐欺が見られるので、注意が必要です。

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