就職詐欺のトラブル

就職詐欺の種類とは?

かなり前からある詐欺の手法として、就職詐欺があります。
就職詐欺は大きく3種類の手口に分類されます。

まずは資格取得に関する詐欺です。
「この資格取得すれば就職できる!」といって高額な情報商材を販売する手法です。

2つ目は人脈紹介詐欺です。
「有名な大企業にコネがあるので手数料を支払ったら紹介する」というものです。
もちろんお金を支払っても紹介してくれるはずもありません。
中には数百万円単位の手数料を請求するところもあるようです。

最後は就職あっせん詐欺です。
「あなたの能力を活かせるポストを即日紹介!」のようなうたい文句で誘ってきます。
しかし通常採用試験は書類選考や面接など何度も選抜を繰り返します。
即日で内定が取れるわけはないので、注意した方がいいです。

被害者が加害者に

就職詐欺で厄介なのは、被害者が被害者にとどまらずに知らず知らずのうちに加害者側に回ってしまうことのある点です。
部長職など役員待遇で募集が行われ、実際に入社もできます。

ネットで紹介されていたものは健康食品の販売会社でした。
高額の健康食品があって、それが売れないとリストラの危険性があります。
結局出資者を募ろうということになって、自分たちが詐欺の片棒を担ぐことになってしまうわけです。

金銭的に困っている人がターゲットに

就職詐欺の被害者を見てみると、金銭的に困っている人が引っ掛かりやすいです。
会社をリストラされた、失業してしまって無職になっている人です。
貯金も目減りして、早く次の就職先を見つけないといけないというプレッシャーに常にさらされています。

ですから「仕事を紹介しますよ」といわれてしまうとついつい飛びついてしまうわけです。
普段であれば騙されないような人でも切羽詰まっていると冷静な判断ができなくなることもありうるので、誰でも騙される危険性があります。

新型コロナで増加傾向に

2020年から流行している新型コロナウイルス感染症の影響で、経済が停滞しています。
失業の憂き目に遭っている人も増加傾向にあると言われています。
さらに2020年は政府が手厚く企業への救済措置をとってきたものの、2021年には縮減傾向に入るとされています。
「今まで何とか持ってきたものの、もうだめだ」と2021年からはあきらめ倒産が増えるのではないかという予測も出ています。

特に新型コロナで職を失ってしまった中高年の会社員は、若くないのでなかなか次の就職先が見つからないかもしれません。
そんな人に狙いを定めている詐欺師がいることも念頭に置かないといけません。
時には普通の求人広告の中で、就職詐欺が紛れている場合も考えられます。
応募する前に信頼できる企業かどうか、吟味する習慣をつけたほうがいいでしょう。

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