他人の服を汚すトラブル

他の人の服を汚してしまう

さまざまな理由によって他の人の服を汚してしまうトラブルが起きることがあります。
特に多いのはレストランや居酒屋などであり、店員が謝ってお客さんの服を汚してしまうケースを見たことのある方も多いでしょう。
このようなミスはどれだけ注意していたとしても起きてしまう可能性は0ではないのです。
それでは実際に他の人の服を汚してしまった場合にはどうしたらいいのでしょうか。

もしお店の従業員のミスによってお客さんの服を汚してしまったならば、その責任を取るのは当然使用者であるそのお店です。
法律にも使用者責任というものがあり従業員の失敗による損害についての賠償は使用者が負うものとされています。
仮に服を汚してしまった場合にそれがクリーニングをして落ちないようなものであれば、洋服代を弁償することになるでしょう。

もちろんすべてのケースでお店側が賠償することになるわけではありません。
そもそも服を汚された方が賠償請求をしなければ使用者の方ではお金を支払う義務はないからです。
ただしそのような場合であってもお店にとっては大切なお客さんであるため、相手が断ったとしても洋服のクリーニング代や場合によっては洋服代を支払うことになるのが普通です。
そういう誠意を見せることによって、他のお客さんに対しても良いアピールができるからです。

洋服の賠償額とは

それでは洋服を汚してしまいその倍賞をすることになった場合にどのくらいのお金を支払うことになるのでしょうか。
たとえばスーツを汚してしまいもう着られない状態にしてしまったならば、そのスーツの相当額のお金を請求されることになります。
相当額というのはそのスーツが汚れた時点での時価相当額のことであり、それを新品で買ったときの値段ではありません。

買ったばかりの新品の洋服を汚されたならば、それを買ったときの代金をそのまま請求されてそれを支払う必要があるでしょう。
しかし、買ってからかなりの期間が経過している場合には当然価値が落ちてしまっています。
この場合は賠償額といってもそれほど高額になることはないでしょう。

ただし最終的には両者が合意したのであればどのような賠償額の設定でも構わないのです。
お店側が誠意を見せるために高額のお金をお客さんに渡そうとするケースもあるでしょう。
洋服を汚すというケースでわざわざ弁護士に相談をしたり、裁判にまで発展するケースは少ないです。

このようなトラブルで大切なことは汚した側が素直に謝罪をして、クリーニング代や洋服代を支払うことを申し出ることでしょう。
しっかりと話し合いをしてどのように問題を解決するのかを決めるべきなのです。
また、そもそも他人の洋服を汚してしまわないように注意するべきでしょう。

TOP