子どものトラブル

子供の世界にも社会があります

子供同士で遊んでいると、いつの間にかケンカになってどちらか一方が泣いてしまうという結果になる光景をよく見かけますが、これは至って普通の光景です。
人間同士が集まると必ず意見が一致するとは限らず、意見が衝突することでトラブルが発生することは当たり前のことなのです。
このような経験を重ねながら大人に成長していくので、ごく普通のことだと見守ってあげることが大切です。

しかし、最近は保護者が子供同士のケンカに介入することが多く、トラブルに発展する事例も少なくありません。
子供同士のケンカがいつの間にか保護者同士のケンカになる場合もありますし、先生まで巻き込んで大きな問題になる場合もあります。
あまり子供の問題には口を出すものではないと言われていますが、大人から見ると普通に遊んでいるように見えても実はいじめだったというケースも少なくありません。
子どものトラブルに関してはどこまで大人が介入して、どこまで見守るべきなのかという境界を見極めるのが非常に難しいものです。

どんな理由のケンカなのか?

子供同士でケンカをしている場合、何が原因でケンカに発展したのかをよく聞くことが大切です。
中には正直にケンカの原因を伝え、自分に非がある場合には素直に認める子もいますが、自分の非は一切認めずに相手が悪いと言い張る事例もあります。
特に自分の親に対しては嘘をついてでも自分の言い分が正しいと主張するため、保護者同士で言い争いになることが多いのです。

もしも大人が子供同士のケンカに口を出すことになった場合は、双方の保護者が冷静になって話し合いをすることが大切です。
本人同士の口から何があったのか話を聞いてみると、実は本当に些細な事が原因で意見のスレ違いが発生していたからだったとわかる事も多いです。

日常的に子どもと会話をする

いじめの問題は大人社会にもあることなので、子ども同士にも必ずと言っても良いくらいに発生する事が多いものです。
いじめている側は当然ですが、いじめられている側も親に心配をかけるわけにはいかないとの思いが強くてなかなか自分がいじめの被害者であるという事実を打ち明けられないままたった一人で我慢をしているケースも多いのです。
何かあってからでは遅いので、日頃から子どもとの会話をしっかり行ない、些細な変化も見逃さないようにしてください。

例えば、文房具を「無くしたから買って欲しい」と頻繁に言われるとか、学校の出来事をあまり話してくれなくなったなどの変化を感じた場合には、いじめられている可能性もあると考えて先生などにも相談をしてください。
学校生活で一番様子を見てくれるのは先生なので、先生の意見も聞きながら問題解決に取り組んでみましょう。

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