コンビニ店員がクレーマーに対して発した言葉に賞賛の声

実際にあったクレーム例から考えられること

実際にあったコンビニでのクレームから、見えるのはお客様優位の日本の接客事情です。
日本は、接客大国と言われているほど、店員の接客態度は素晴らしいもの。
しかし、その素晴らしい接客態度を逆手にとって、ちょっとした音にもクレームを言う「クレーマー」と言われるお客がいるものです。
このクレーム例は、まさにそのようなお客でしょう。

あるコンビニで、お客の男性が、店員にクレームを言っていました。
「お前のふざけた態度、ここにいる他の客みんなムカついているぞ」
このように、言われたら、大抵の店員は心の中でむかつきながらも、平謝りでしょう。
でも、この店員は違いました。

「あなたは、ただのクレーマーですが、他の皆様は善良なお客様です。
あなたと一緒にしないでいただきたい。
私ども店員に対する不満は受け入れますが、他のお客様を侮辱するのは許せません。
謝罪して、お帰り下さい。」

店員への苦情は受けいれるのだけれども、他のお客様に対して失礼なことを言うのは許せないということでしょう。
この店員の毅然とした態度は、ネット上でも称賛されました。

お店のマニュアルとしては、この店員の態度は許されないものでしょう。
ただし、そのお店にいたお客様たちからすると、店員の態度は嬉しいものだったしょう。
確かにきちんとレジを待っていただけなのに、一緒にされたくないと思った人も少なくないはずです。
この店員は、お客の不満を受け止めた上で、他のお客様を守ったのでしょう。

クレーマーには特徴が付きもの

クレーマーには特徴があります。
自分の考えを一般的と思っているのです。
そのため、他の人も自分と同じようなことに、不満を持っているのだと思い込んでいるという思い込みの激しいタイプでしょう。
自己本位な人と言っていいかもしれません。

だから、クレームを言うのです。
自分はクレームを、人々の代表として言っている貴重な存在ぐらいに思っているのかもしれません。

「お客様は神様です。」の本来の意味を考えてみる

「お客様は神様です。」という言葉があります。
これは、どういう意味なのでしょうか。

この言葉は、三波春夫さんという歌手の言葉です。
三波さんは、プロとして、お客様の前では、雑念を払って最高の歌や芸を見せたいという思いから、このことばを言いました。
クレーマーが使う意味とは違うのです。
クレーマーは、自分はお客様だから偉いと言う意味で使っているのでしょう。

そのようなところからも、クレーマーの自己本位の姿が見えてくるものです。
この言葉をそのようにして、使うのは本来の意味から、かなり外れています。
むやみやたらにクレームを言う人を神様とは言えないでしょう。

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